台南

台南・安平樹屋ガイド|ガジュマルに呑み込まれた築100年超の洋行倉庫:チケット・見どころ・周辺モデルコース

更新日 2026-08-02・読了目安 17 分・GO TAIWAN 編集部
安平樹屋の大きなガジュマルの枝が木道の上を横切り、奥に白いカフェと一面の気根に覆われた壁が見える

安平樹屋(アンピンじゅおく)を初めて見た人は、たいてい同じ言葉を口にします。「これは木?それとも建物?」100年以上前のイギリス商デッキ洋行(徳記洋行)の倉庫が、数本の大きなガジュマルに丸ごと「呑み込まれて」いるのです。気根は滝のように屋根から垂れ下がってレンガ壁一面を覆い、幹は窓や屋根を突き破って伸び、もはや建物と木の境目がわかりません。この「木と家の共生」という奇観こそ、安平樹屋が台南・安平エリアで絶対に外せないスポットである理由。この記事では、チケット、見どころ、樹屋カフェ、周遊コースまで一気にまとめます。

安平樹屋とは?半分は倉庫、半分はガジュマルの百年遺構

安平樹屋の前身は、1867 年に安平へ進出した**イギリス商デッキ洋行(徳記洋行)**が使っていた倉庫です。日本統治時代には塩業会社の倉庫となり、戦後は次第に使われなくなりました。誰も使わなくなった数十年のあいだに、傍らのガジュマルが静かに建物全体を「接収」。気根はレンガ壁を伝って根を下ろし、崩れた屋根の代わりに樹冠が空を覆い、台湾でもっとも壮観な「木と家の共生」景観が生まれました。その後、整備と鉄骨の空中遊歩道の設置を経て一般公開され、「廃墟」は安平を代表する人気スポットへと生まれ変わったのです。

安平樹屋の広い芝生広場。左手にガジュマルの気根に覆われた壁、奥に黒い鉄骨の空中遊歩道が見える
園内に入るとまず広い芝生。左手の気根の壁と奥の空中遊歩道が樹屋の本体です。

チケットと開放時間(2026 年 8 月時点)

項目内容
開放時間月〜日 08:30–17:30
大人70 元
割引チケット35 元
台南市民身分証の提示で無料
住所台南市安平區古堡街108號そば
電話06-3913901

チケット1枚で樹屋と同じ敷地内の旧イギリス商デッキ洋行(徳記洋行)の両方を見学でき、隣の朱玖瑩故居もあわせて回れます。つまり1枚で3スポット、かなり良心的な価格です。料金や割引は現地の案内が最新情報となります。

見どころ1:気根の壁と倉庫の遺構

樹屋でもっとも圧巻なのが、一面を気根に覆われたレンガ壁です。倉庫の内部に足を踏み入れると、頭上には木の斜め梁と鉄骨、周囲の風化した壁面はガジュマルの気根が織りなす「カーテン」にすっぽり包まれています。崩れた屋根から光が差し込み、どの角を曲がっても映画のワンシーンのような光景が広がります。

安平樹屋の倉庫内部。風化した壁一面にガジュマルの気根が這い、上部に木の斜め梁と鉄骨が見える
倉庫内部で見上げると、気根、古いレンガ壁、補強の木材が交錯し、廃墟感たっぷり。

見どころ2:空中遊歩道、樹冠の高さから眺める樹屋

園内には黒い鉄骨の空中遊歩道が設けられています。階段を上っていくと、視線は「気根を見上げる」から「樹冠を抜けていく」へと切り替わり、足元には倉庫の屋根と複雑に絡み合う枝が広がります。木と家の共生をいちばんはっきり見渡せるのがこの高さで、園内屈指のフォトスポットでもあります。

黒い鉄骨の空中遊歩道と階段が、垂れ下がるガジュマルの気根の間を抜けていく
垂れ下がる気根の間を抜ける空中遊歩道。一周およそ 10 分ちょっとです。

見どころ3:樹屋カフェ、百年倉庫のそばで一杯

樹屋を見終えても、急いで帰る必要はありません。園内の**樹屋カフェ(The tree House Cafe)**は白い小さな建物の中にあり、ラテ、梅ソーダ、キンモクセイ烏龍茶などのドリンクのほか、スイーツのショーケースや台湾茶などのセレクト雑貨も並びます。天井の高い白い空間と窓の外の老樹の組み合わせは、安平エリアでは貴重な心地よい休憩スポットです。

同じチケットで見学できる:旧イギリス商デッキ洋行(徳記洋行)

樹屋の隣に建つ白いアーチ回廊の洋館が徳記洋行の本館です。白いアーチと緑釉の瓶型手すりが特徴で、台湾でも数少ない、当時の姿をほぼ完全にとどめる洋行建築。館内では蝋人形と再現セットで往時の洋行のオフィスや暮らしぶりを展示しており、ダイニングルームまで忠実に復元されています。ひと回りすれば、100 年以上前に安平が開港し貿易で栄えた物語がすっと頭に入ってきます。出口のそばの朱玖瑩故居では書の大家・朱玖瑩の作品を展示しているので、書道好きの方はお見逃しなく。

アクセスと安平1日チャーターコース

安平樹屋は台南市街地や台鉄台南駅から車で約 20 分です。安平の悩ましいところは、スポットが点在していて公共交通の本数が少ないこと。樹屋、安平古堡、老街、夕遊出張所、漁光島はそれぞれ少しずつ離れており、夏の炎天下を歩いてつなぐのはかなり体力を消耗します。

チャーターなら、1日をこんなふうに組めます。

午前 安平樹屋+徳記洋行(日差しと混雑を回避)→ 安平老街周辺でエビロールや豆花などのローカルグルメ → 午後 安平古堡(ゼーランディア城跡)、夕遊出張所 → 夕方 漁光島で夕日を眺めて締めくくり。

ドライバーが各スポットの入口まで送迎してくれるので、シニアやお子さま連れでも炎天下で道を探す必要がなく、行程のペースもその場で自由に調整できます。

見学のワンポイントアドバイス

  • 虫よけは必携:園内全体が大きな樹林なので蚊が多め。長袖か虫よけスプレーのどちらかを用意しましょう。
  • 午前か夕方に訪れる:木陰は多いものの夏はやはり蒸し暑く、午前は倉庫に斜めに差し込む光がいちばん写真映えします。
  • 雨上がりは足元に注意:木道と鉄骨の遊歩道は雨の後は滑りやすいので、シニアと一緒ならゆっくりと。
  • 滞在時間の目安:樹屋はおよそ 60–90 分、徳記洋行とカフェを合わせて 2 時間ほど。

安平を台湾旅行のプランに組み込もう

安平樹屋は台南1日観光にぴったりですし、台湾一周プランの1スポットとしてもおすすめです。GO TAIWAN の 6日間グルメ・文化台湾一周では、6日目に安平古堡と台南グルメのエリアを訪れるので、樹屋を追加するのは簡単なこと。南部発の方なら、高雄チャーターのプランから台南1日観光へ足を延ばすこともできます。どう組みたいか、人数と日程をトラベルコンサルタントにお伝えください。

よくある質問

安平樹屋の入場料はいくらですか?

大人 70 元、割引チケット 35 元、台南市民は身分証の提示で無料です(2026 年 8 月時点)。チケット1枚で同じ敷地内の旧イギリス商デッキ洋行(徳記洋行)も見学でき、隣接する朱玖瑩故居もあわせて回れます。割引などの最新情報は現地の案内をご確認ください。

安平樹屋の見学にはどれくらい時間がかかりますか?

樹屋本体と空中遊歩道はおよそ 60–90 分で回れます。徳記洋行の展示と樹屋カフェでのひと休みを合わせるなら、2 時間ほど見ておくと安心です。

安平樹屋へのアクセスは?

安平樹屋は台南市安平區古堡街108號のそばにあり、台南市街地や台鉄台南駅から車で約 20 分です。安平エリアはスポットが点在しバスの本数も少なめなので、チャーターなら樹屋・安平古堡・老街・漁光島を1日でつなげられ、シニアやお子さま連れでも楽に回れます。

安平樹屋はシニアや子ども連れでも楽しめますか?

おすすめです。園内はなだらかな木道が中心で、空中遊歩道に階段はあるものの勾配はゆるやか。歩き疲れたら樹屋のすぐ隣にカフェもあります。夏は蚊が多いので、虫よけ対策をして午前中か夕方前に訪れるのがおすすめです。

#台南#安平#観光スポット

Related

あわせて読みたい

記事一覧

読み終えたら、旅の手配はお任せを

移動の段取りに悩む必要はありません。台湾の地元ドライバーがご案内し、予習を楽しみに変えます。

LINE